神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2011年12月2日 エリアトップへ

川崎市バス ミス防止へ委員会設置 年度内に提言まとめる

公開:2011年12月2日

  • LINE
  • hatena

 川崎市バスで経路誤り等のミスが相次いでいることを受け、市交通局では運行管理に係る改善委員会を発足させた。先月28日には第1回委員会が行われ、ミス発生状況や原因、これまでの防止対策について確認した。今年度中にさらに2回の委員会を開き提言をまとめ、来年度の運行に活かす考え。

 川崎市バスの運行ミスは平成22年度に72件発生し、うち58件が経路誤り。今年度も11月27日現在でミス35件、経路誤りが32件を占めている。20年度の5件(うち経路誤り4件)、21年度の11件(同11件)と比べ22年度に急増しているが、同局では21年度以前は本局への報告義務がなかったことにも因るとみている。

 運行ミスで乗務員に懲戒処分が課されるのは、ミス発生後、速やかに営業所に報告し、善後策の指示を仰ぐ措置を怠った場合等。21年度の0人に対し、22年度は停職2人、戒告11人。今年度(11月27日現在)は停職2人、戒告4人となっている。

「あってはならないこと」

 同局担当者によると、経路誤りの報道を受け、市民から「(市バスは)どうなっているのか」といった声は寄せられたが、運行ミスに対する直接的な苦情は耳にしていないという。しかし、度重なる運行ミスの発生には「お客様に迷惑をかける、あってはならないこと」としている。

 経路誤りが発生する原因の一つに、乗務員が運行途中に行き先が分からなくなる点が挙げられる。同局では対策として▼車内案内放送の改善▼行き先表示を車内から目視できるミラーを設置▼乗務員が持つ運行表の作業指示書(行動表)をカラー化――などの措置を講じてきたが、「交差点の寸前で意識が飛んでしまうようだ」(担当者)と話す。

 改善委員会を組織するのは学識経験者や民間バス事業の実務経験者のほか、交通心理学者も加えた計4人。外部の視点を加え専門的な観点から検証する。交通心理学を応用し、一般の交通事故の分析結果をミス防止に役立てる。

 先月28日の第1回委員会では、運行ミスの発生状況や原因、発生後の対応や指導、運行管理などについて審議。今年度中に提言をまとめ、来年度の運行に活かす方針を確認した。
 

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook