大切な寺社、地域で守れ 文化財防火デーで訓練
重要物品を守るための手順を確認した
麻生消防署（小林英木署長）と麻生消防団（小澤智団長）は先月23日、香林寺（麻生区細山３の９の１）で消防訓練を行った。
この訓練は昭和24年１月26日に法隆寺の国宝建築物「金堂」から出火し、壁画が焼損したことに由来する「文化財防火デー」行事の一環。毎年この時期に、各地で文化財を守るための消防訓練が行われている。
例年は重要文化財を持つ区内の寺社で行われていたが、今年は「文化財に限らず、大切な寺社はたくさんあるのでは」という市民の声を受け、同寺で行われた。
訓練は香林寺本堂から出火したという想定で行われ、関係者による重要物品のダミーの搬出、消防隊と消防団による一斉放水などが行われた。町内会のメンバーら15人や、近隣の幼稚園の園児約１００人も見学に訪れ、訓練を間近に、興奮した様子だった。
麻生消防署の小林英木署長は「今回も多くの方に訓練にご協力頂き、麻生の共助の力を実感した。過去の教訓を活かし、今年も地域の防災力を高めていきたい」と話していた。
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