平成23年度川崎市自治功労者に選ばれた早野町内会長 高瀨 隆雄さん 早野在住 70歳
地域で育む互助の精神
○…町内会への加入促進や地域行事の運営に力を注ぎ、今年で13年目。防犯灯の整備や清掃活動の実施など町内会の取り決めがあれば住民に理解を求めるため、自ら率先して動いてきた。積極的な行動の裏にあるのは「頼まれたからにはきちんと仕事をしたい」という思い。人手が足りず、町内会の盆踊りの運営がままならない時にも、隣接する町内会に呼びかけるなどして奔走した。
○…昭和16年、宮前区生まれ。9人兄妹の8男で幼少期から縁の下の力持ちとして家族を支えた。23歳で結婚した後、早野に転居。公務員として働く傍ら、若手として町内会の運営に携わってきた。麻生区町会連合会副会長などの要職も歴任し、今では地域で欠かせない存在に。目標は子どもから高齢者まで幅広い世代が安心して住める地域づくり。困った時にいつでも頼れる存在であることを常に心がけている。
○…息子夫婦と同居。3人の孫は癒しの存在だ。幼かった一番上の孫が高校生になったのを考えると、月日の流れの早さに驚きを感じる。大きくなった孫たちにとっても頼れるおじいちゃん。「大型バイクに乗りたいという孫の意思を尊重し、良き相談相手になりたい」と和やかな表情をみせる。性格や考え方も多種多様な住民をまとめる町内会長としても、相手の話を真摯に聞く姿勢は心掛けていることの一つ。
○…町内会でも高齢化が進み、役員の平均年齢は70代になった。「これからの町内会を引っ張るためにも若手の力が大事」と後進の育成にも目を向ける。数年前には20〜60代の男女が所属する「若竹子竹会」を発足させ、バーベキューなど地域交流のきっかけづくりを任せている。「町内会の行事で一生懸命頑張っている若手の姿を見ると嬉しい。早いうちから様々な経験を積み、ぜひ将来の早野を背負ってくれる人材が育ってくれれば」と期待を寄せている。
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