10代にも共助の意識 中学生が区長と震災について対話
区内の中学生が先月25日、麻生区長を訪れ、震災をテーマにした意見交換を行った。中学生の多くは昨年の震災以降、助け合いについて考えるようになったと答え、地域や異世代間の絆を築くことが必要と訴えた。
「区長と語ろう」と題した話し合いには麻生区8つの中学校生徒が参加した。主催は麻生東地区社会福祉協議会青少年福祉部会と柿生地区社会福祉協議会青少年福祉委員会。未来を担う若者と麻生区長が活発に意見を交わす機会を設けることで、地域の課題を考えてもらおうと毎年行っている。
今年は昨年の震災を受け、中学生が有事の際に何ができるかをテーマに一人ひとりが意見を発表した。
中学生らは「災害時には、大人を手助けできるように高齢者や小さな子どもを見守る」という意見や「いざという時助けあえるよう日頃から挨拶をして顔なじみになる」という絆づくりのためのアイデアなどを打ちだした。
こうした考えに至った経緯として、複数の生徒が昨年の震災時の経験を挙げた。携帯電話が通じず、家族と遮断された状況におちいったり、食料を求めて買占めが広まった時、助け合いの大切さについて考えるようになったという。
各班で話し合いが行われた後は瀧峠雅介麻生区長への質問や意見交換が行われた。中学生らは普段高齢者と関わる機会が少ないことを挙げ「高齢者と接することができるイベントを増やして欲しい」と要望した。
瀧峠区長は「高齢者や小さな子どもたちのことを考えるなど、中学生が地域で何ができるかを少しずつ考えてくれれば」と話した。
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