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絆つなぐ町内会・自治会
孤立死などに象徴される「無縁社会」の広まり、東日本大震災の発生――今、改めて「地域の絆」の大切さが叫ばれている。日々の生活の中で最も身近なコミュニティといえば、町内会・自治会。その役割を見つめ直してみた。
町内会・自治会の力が発揮される場面の一つが地震などの災害が発生した時だ。東日本大震災でも、町内会・自治会では地域で必要な助け合いが速やかに行われたことが各方面から伝えられている。
川崎市では700(2012年1月1日現在)の自主防災組織が町内会・自治会を中心に結成され、日ごろから応急救護や避難訓練などを実施している。
町内会・自治会の役割は地域防災だけにとどまらない。子どもやお年寄り、女性が安心して暮らせるよう、パトロール活動や防犯灯の設置に取り組んだり、資源集団回収やごみの減量を通じ、きれいなまちづくりの推進にも貢献している。
地域住民同士のふれあいの場としては盆踊り、運動会などのイベントが行われている。高齢社会が進展する中、お年寄りの見守り活動を通じて孤立化を防ぐ役割にも期待が寄せられている。様々な地域課題の解決に取り組み、住民の生活不安解消に貢献しているのが、町内会・自治会である。
新規立ち上げ自治会も
大型マンションの建設がすすみ、新住民が増加する中、新たに町内会・自治会を立ち上げる動きも見られる。立ち上げ経験に携わった一人が町内会・自治会について語った。
「自治会コミュニティは、会社組織とは違う。会社員もいれば、現役を退いた方、若い方もいる。子育て中のお母さん、おばあちゃんもいる。話し合いを重ね、お互いを尊重することが大切」。幸区新川崎のレジデンシャルスクエア自治会の間宮直樹会長=写真=は、自治会運営のコツについてこう語る。同マンション411世帯で構成される同自治会は2010年4月に設立。間宮さんは地域社会へ恩返しを図ろうと、立ち上げから参画し、昨年会長に就任した。
3月11日の東日本大震災では周辺町内会・自治会との情報共有の重要性を実感し、幸区町内会連合会にも加入を果した。単独の自治会では知りえなかった地域の情報、高齢者や子ども、特に小学校に関わる情報を得ることが出来たという。
また、近隣マンション自治会との交流を積極的に図り、自治会運営のノウハウを学んでいる。近々、自主防災組織も立ち上げる予定だ。
また、中高年世代が楽しいひと時を過ごせるよう、おしゃべり交流会を開催したところ、好評を呼んだ。自治会を立ち上げ、様々な手ごたえを感じつつあるという。
川崎市全町内会連合会
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3月15日
3月8日