ITで駐輪場を効率化 民間ノウハウで運営開始
民間企業のノウハウで駐輪場の利用状況をコンピュータで管理して効率的に運営――。こんな取り組みが4月1日から川崎北部と中部の市営駐輪場で始まった。違法駐輪の問題を解決する切り札となるのか。
駐輪場の管理・運営を手がけるのは、日本コンピュータ・ダイナミクス株式会社(本社品川区、以下NCD)と社団法人川崎市交通安全協会の共同企業体。指定管理者として多摩区・宮前区・麻生区・中原区・高津区の100施設、約3万5千台分を管理する。
NCDは情報システムの開発などを手がけるIT企業。99年から駐輪場事業に進出し、電磁ロック式駐輪場では現在国内1位のシェアという。
駐輪問題を巡っては、朝の通勤通学時に料金窓口が混雑するため、駐輪場を利用しない人が多いことも一因とされてきた。
共同企業体は今回、市営駐輪場に電磁ロック式を28施設、約3500台分に導入した。溝口駅近くと向ヶ丘遊園駅近くの2施設に開閉扉をつけた自動ゲートシステムを設置した。このシステムによって自動精算機による後払い制となり、利用者には時間短縮のメリットがあるという。24時間対応する定期券販売機も5施設に導入。空き状況を携帯電話から確認できるシステムを5月上旬から稼動させる計画もあるという。
NCDの担当者、河村康孝さんは「初めのうちは使い方に戸惑う人もいた。使い方を周知してさらに利便性が向上するように努力していきたい」と話している。
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3月29日
3月22日