保存版 麻生の高齢者福祉を考える 福祉特集第2弾〜変わりゆく地域の介護事情を知る
介護保険法の施行から12年が経ち、時代の流れと共に求められる介護制度の形も大きく変化している。今年4月には介護保険法の改正が行われ、利用者を取り巻く環境がかわりつつある区内の最新の福祉事情について特集する。
多摩区からの分区以来、堅調な人口増加を続ける麻生区。その人口は17万人を超え、2040年頃まで増え続けると言われている。同時に、定住志向の高さから高齢化が進む地域でもあるとされる。
区の高齢化率は15%を超え、市の将来人口推計によると2045年には区民の33・3%が65歳以上の高齢者になると見込まれており、もはや介護は大半の市民にとって身近な問題になりつつある。
地域の年配者からは「もし介護が必要な状態になっても、自分の慣れ親しんだ地域を離れたくない」という声が至る所で聞かれる。その一方で、「家族にはなるべく負担をかけたくない、身内に介護をさせたくない」と話す年配者が多いのも現状だ。
そのような要望に応えるべく、近年は区内でも様々な介護サービスが提供されており、その内容は多様化の一途を辿っている。かつては介護と言えば「食事・入浴・排泄」の3つと言われていたが、現代では介護予防や生活の充実など、生活をとりまく様々なテーマを取り扱うサービスが増加している。
早めの相談が快適な介護生活のカギ
介護に悩んだり、情報収集をしたい時に手助けをしてくれる地域福祉のよろず相談所として、区が指定する「地域包括支援センター」(上記)が存在する。区内7ヵ所に設置されており、担当エリアがあらかじめ決められている。同センターではほかにも介護予防マネジメントや、市区町村、関係機関との調整も行っているので、困ったときには相談してみるのがよいだろう。
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