麻生区版 掲載号:2012年6月1日号
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高石4丁目 小路のバラ今年も満開 廃棄物利用した「花の雛壇」

「花弁の巻きの美しさがバラの最大の魅力」と大坪さん
「花弁の巻きの美しさがバラの最大の魅力」と大坪さん

 麻生区高石4丁目にある駐車場に咲くバラが見ごろを迎えている。かつて残土と石が積まれていた駐車場の端には、40種を超える色鮮やかなバラが咲き、道行く人々の目を楽しませている。急こう配の坂に、雛壇状に植えられたバラが視界一面を覆う。

 バラを育てているのは、近所に住む農学博士の大坪孝之さん。東京農業大学で教鞭をとり、園芸の第一人者としてテレビ出演の経験をもつ。現在は同校のシニア向けの生涯学習講座「グリーンアカデミー」の講師も務めている。

 大坪さんが高石の自宅付近で園芸を始めたのは約30年前。高石に越してきて間もなく、地主の許可を受けて駐車場の隅でイチゴや山野草の栽培を開始した。約25年前からバラを植え始め、現在は大半をバラが占めている。近隣住民の依頼を受け、樹木の手入れを請け負うことも多いという。

 近隣住民が出した枯草などの廃棄物を利用し、市販の化学肥料の使用を最小限に抑える栽培方法は大坪さんが編み出した独自のもの。特殊な道具は使用せず、自分なりのエコを追求した。大坪さんの育てるバラは年間を通して楽しめるため、ファンも多いという。

 花が多く咲く時期には毎朝4時頃に起床し、古くなった葉や花を摘み取りを行う。「古い花や葉を放置すると、そこからカビが発生して全体をだめにする」

 せっかく咲いた花が一番美しく見えるようにと、道行く人の目線の高さにも気を配っている。花が大振りで頭を垂れるものは人の目線の高さに、上向きに咲くものは手前に植えた。大坪さんは「バラは花を正面から見た時に一番美しく見える。少しでも多くの人に、バラの一番美しい姿を見て楽しんでもらえたら嬉しい」と話した。
 

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