第23回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰をうけた新ゆりアートパークス管理運営協議会会長を務める 森 一郎さん 王禅寺東在住 72歳
日本一の芝生公園めざして
○…地域の顔となる「日本一の芝生公園」を作りたい―かつて市が管理していた昭和音楽大学前の空き地を見て、そう感じた。すぐに行動し、自治会・町内会長らの協力を得て、2007年8月に「新ゆりアートパークス管理運営協議会」の前身を設立。土壌などの悪条件に苦しみながらも毎週活動を続け今月2日、緑化推進の模範となる民間団体に贈られる「みどりの愛護」功労者の栄誉を受けた。
○…1939年東京生まれ。定年まで勤めた銀行を退職後、自宅の庭いじりを通じて芝づくりの楽しさを知った。会の前身となる「新ゆりアートパークス愛護会・きずな」会長就任後も、ほぼ毎週活動に参加しては雑草を抜き続けた。会員に参加の強制はしなかったが、多くの会員が毎週顔をだした。「本当に地域に愛着を持った人が集まってくれた。今の会があるのは、同じ目標を持って活動に励んでくれた会員のおかげ」
○…団員1人の演芸一座「もりもり一座」の座長という「裏の顔」を持つ。腹話術やマジック、南京玉簾などの芸を一人でこなす。これまでにも地域の老人ホームや養護学校などでショーを行い、多くの笑顔を作ってきた。現在はあさってやまゆりで披露する腹話術の練習の日々。「最近はイベントが多くて大変。でも、誰かの楽しそうな顔を見るのが好きで、やめられない」
○…当初荒れていた空き地は、地域を代表する野外イベントにも使われる欠かせないスポットに変身した。時には園児たちが裸足で駆け回る姿が見られる。「近年は子どもが裸足で遊べる場所がほとんどない。子どものためにもゴミ拾いは毎週かかせない」。今後の目標は、会に地域交流の場としての役割を持たせること。「今までの5年間は美しい芝生を作るために会全体でがむしゃらに走ってきた。前身の会の名称にもなっている『きずな』作りも積極的にしていきたい」。頭の中は、笑顔を作り出す「次なる一手」であふれている。
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