川崎麻生ロータリークラブの会長に就任した 碓井 美枝子さん 上麻生在住 59歳
地域に「奉仕」で恩返しを
○…20代で、乳飲み子2人と幼児を抱えながら自動車会社の社長に就任した。右も左もわからぬまま、子育てと社長業を必死にこなした。変化を続ける社会の荒波にもまれながらも30年間会社の舵をとり、会社を育て上げた。「会社の顔」としてボランティアなどの様々な地域活動に積極的に参加し、7月1日、地域の経営者からなる奉仕団体「川崎麻生ロータリークラブ」の会長に就任した。
○…1953年福島県会津市生まれ。5人兄弟の末っ子として生まれ、何不自由のない生活を送った。麻生区へは結婚を機に移り住んだ。「当時はあまり社交的でなく、性格も控えめだった」。次女を出産して1カ月経たないうちに、親族が経営していた自動車会社の後継者として白羽の矢がたった。赤字で、資金も信用もマイナスからのスタート。経営はおろか自動車の知識もなく、恥ずかしさから、挨拶に来た業者に社長だと名乗ることすらためらわれる日々が続いた。従業員に教えを乞いながら仕事をし、子どもを寝かしつけた後また職場に戻る日々を送った。
○…ゴルフにショッピング、旅行など、活動的な趣味を多く持つ。岡上の貸し農園で農業をするのも楽しみの一つ。かつての控えめな女性の面影はなく、何事にも動じないきっぱりとした性格が信用を集めている。今年は婦人消防隊の理事も務めるなど、地域で活動の幅を広げている。
○…今後の目標は、今までの男性的な仕事とは180度違った新しい分野にも挑戦すること。美容に関する事業で、子育て中でも、年を重ねても美しくありたいという地域の女性たちを応援し、繋げていきたいと考えている。「震災後、地域の絆の重要性を実感した。仕事や奉仕活動を通じて、地域のつながりを深め、かつての自分を育ててくれた地域に少しでも恩返しができれば」。尽きることのない好奇心とともに、今日も地域を飛び回る。
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