神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2012年11月16日 エリアトップへ

明治大学黒川農場で農場長を務める 玉置 雅彦さん はるひ野在住 52歳

公開:2012年11月16日

  • LINE
  • hatena

「次世代型農業」を川崎から

 ○…「スーパーで何気なく売られている1個のトマト。その裏側にあるドラマを体験して欲しかった」。農業に触れた経験がほとんどない現代の農学部生たちに、机上では学べない「生の農業」を体験させようと、都市型農場での実習に力を入れている。開所から約7カ月が経過した今月10日には、同農場初となる収穫祭を開催。地域と助け合い、開けた施設を目指して前進を続ける。

 ○…1960年大阪生まれ。小さな頃から朝顔の栽培などの土いじりの好きな少年だった。高校生当時、日本が食糧危機に直面したのを機に、国の食糧事情の根本を支える農学に興味を持った。農業大学に進学後、水耕栽培の研究に没頭。大学に残り、教鞭を執りながら次世代型農業研究の第一人者として活躍し、昨年10月、明治大学黒川農場の農場長に就任した。自身が受け持つアグリサイエンス研究室のテーマは「夢のある農業を実現しよう」。環境にも優しい、農学に工学の技術を融合した次世代型の作物生産システムの実現を目指している。

 ○…IT化が進み、若者の農業に対する考え方の変化を日々肌で感じている。「かつて農学というと、原始的で体力勝負のイメージがあった。近年は女子学生も増加し、実習への意識が高い学生が多い」。より多くの若者が農学に興味を持ち、将来日本の農業を支えるような人材として育っていくのを心待ちにしている。

 ○…今後の目標は、農場をより地域にひらけた、身近な施設にすること。地域の祭りやイベントにはこまめに顔を出し、農場の周知を地道に図っている。地域共生を農場コンセプトの1つに挙げ、地元企業や行政との連携強化を図っている。「市が構想する『農業公園づくり事業』の中核として、農業をするために他所から人が集まるような場所にしたい。農業を、未だ工場地帯のイメージが強い川崎の新名物にするのが今の目標」

麻生区版の人物風土記最新6

吉原 智子さん

市立柿生小学校でPTA広報委員長を務める

吉原 智子さん

上麻生在住 36歳

3月29日

小ノ澤 幸穂さん

梨の木団地で初めて開催されたリサイタルでピアニストを務めた

小ノ澤 幸穂さん

王禅寺東在住 46歳

3月22日

白川 北斗さん

先月開催された「早野で冬の自然を楽しむ会」の代表を務めている

白川 北斗さん

王禅寺東在住 52歳

3月15日

太田 隼矢さん

美男コンテスト「ミスター・ジャパン2023」でグランプリを受賞した

太田 隼矢さん

宮前区出身 26歳

3月8日

太田 行英(やすひで)さん

結成20周年を迎える「しまりすアートクラブ」で講師を務める

太田 行英(やすひで)さん

多摩美在住 87歳

3月1日

名川 創さん

「寺子屋南ゆり」の実行委員長を務める

名川 創さん

王禅寺西在住 67歳

2月23日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook