映画の中の「顔」ずらり 正義の美術館で企画展
細山にある中村正義の美術館で正義の描いた「顔」の作品を一堂に展示する「中村正義 顔・顔展」が開催されている。展示は6月2日まで。
中村正義は、麻生区細山にアトリエを構えたことでも知られる地域ゆかりの画家。若くして才能を認められ、日展の審査員に抜擢されたが、旧態依然とした組織に異議を唱え脱退を表明。以来、様々な妨害や圧力、自身の病などと闘いながら、数々の作品を残した。
画家の気鋭全面に
「顔」シリーズは、正義の代名詞とも言える作品。生涯を通じて数多くの「顔」を描いた。三島由紀夫などの著名人や、自身の自画像など対象は多岐にわたった。岩絵の具やアクリルのほか、色えんぴつやマジックといったユニークな画材を使用したことでも知られている。 同展は正義の生涯をたどったドキュメンタリー映画「父をめぐる旅」の公開を記念して企画された。映画の中に登場する作品を中心に、正義が自画像として描いた作品など、様々なタッチの「顔」が一堂に展示される。
長女で同美術館館長の中村倫子さんは「映画を見て訪れてくれる人もたくさんいます。今後も各地で上映を行う予定ですので、ぜひ映画や作品を通じて正義のことを知っていただければ」と話している。
中村正義の美術館は春(3〜5月)と秋(9月〜11月)のみ開館する。開館日は金曜、土曜、日曜、祝日のみ。午前11時から午後5時まで。一般500円、学生400円。小中学生は200円、65歳以上は300円。10人以上の団体は50円引きとなる。
問い合わせは同館(【電話】044・953・4936)まで。
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3月29日
3月22日