麻生署 犯罪の基盤から根絶へ 区役所と連携
他人名義の携帯電話、インターネット上の闇サイト、偽装結婚・偽装養子縁組、偽造身分証明書といった犯罪を助長するものや容易にする基盤、仕組みである「犯罪インフラ」―。基盤そのものが合法であっても、犯罪に悪用されている状態であれば犯罪インフラとなる。
麻生警察署は、今年から毎年4月を「犯罪インフラ撲滅対策強化月間」に指定し、「犯罪インフラ撲滅キャンペーン」を16日、麻生区役所と連携して行った。4月は引越しに伴う届け出などで来庁者が多い季節。当日は区役所正面玄関で、行き交う人々に啓発チラシやグッズを配布した。
同署では2011年4月から「犯罪インフラ撲滅推進本部」を設置。犯罪インフラをうまないための環境づくり、対策を行っている。
犯罪インフラの例として、振り込め詐欺に自分名義の携帯電話を使ったのではすぐに捕まってしまうので、犯人が使用者の特定が困難な他人名義の携帯電話を悪用していることが多い。この場合、他人名義の携帯電話が犯罪インフラとなる。そのほか、偽造自動車運転免許証を使用して、携帯電話を騙し取り、他の犯罪に利用していた事例や在留資格を不正に取得するための偽装結婚などがある。
担当課である同署刑事課は「犯罪インフラの撲滅は10年先の治安を見据えた対策。放っておくととんでもないことになる。利用されないように、今のうちに手を打っておきたい」としている。
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3月22日
3月15日