区内振り込め詐欺 高石地区に被害集中 住宅地・高齢者狙いか
麻生警察署によると、麻生区内の振り込め詐欺が今年に入り、高石地区に集中していることがわかった。同署は「高石地区に高齢者や住宅が多く、狙われているのでは」と注意を呼びかけている。
4月24日現在、今年1月から4月までの区内の振り込め詐欺発生件数は6件で、そのうち高石地区での発生は3件と集中している。同署は「高石地区は高齢者、住宅が多く、入り組んでいる。警察の張り込みもしづらいと考え、狙われているのではないか」としている。
被害額増が顕著
また、今年1月から4月までの区内の被害額は約3430万円。昨年同時期の発生件数3件、被害額1900万円と比較しても件数、被害額ともに増加が顕著だ。増加の傾向は昨年9月ごろから見受けられる。昨年9月に4件、11月に4件、12月に3件で被害総額約3580万円と大きな被害を受けている。
留守番電話に設定を
横行している手口としては、すべて直接現金を手渡す「手交型」。犯人が息子や孫になりすまし、「小切手の入ったかばんを電車やタクシーに忘れた。今すぐ現金が必要」などの電話をかけてくるケースが多い。これに対し、同署は「留守番電話大作戦」と称し、高齢者には在宅時も留守番電話に設定する対策を薦めている。犯人は声が残ることを嫌うため、留守番電話に伝言を残すことはまずないという。同署は、老人会や防犯講和会、各種防犯キャンペーンなどで同作戦の徹底を呼びかけているが、地元に住む高齢者への周知・浸透に課題が残る。「地域の方々の協力も必要になっている。今すぐ現金が必要という電話があったら、まず疑ってほしい。このような電話があったら、ひとりで判断せず、警察に相談してほしい」と警戒を強めている。
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