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麻生区版 公開:2013年5月10日 エリアトップへ

先月、活動5年目を迎えた「うつ病支援の会あさお」代表 田中 元介さん 百合丘在住 66歳

公開:2013年5月10日

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自身の経験役立て恩返し

 ○…川崎市民や市内在勤者に対し、うつ病についての理解促進や患者支援、自殺予防などの活動を行ってきた。「だんだんと、少しはお役に立てているという実感がある」と語る。「しかし、うつ病に悩み多くの人が自殺しようと苦しんでいる。手を差し伸べられているのはまだわずか。もっと活動が広がっていけば」と気を引き締める。

 ○…以前勤めていた企業で人事業務の一環として10年間、うつ病・抑うつ神経症などの社員のメンタルを支援してきた。しかし、自身も人間関係からうつ病にかかってしまう。勤務しながらの治療で悪化し、入院。入院中にさらに解離性大動脈瘤を発病し、うつ病の治療を中断した。「強いうつ状態になり、自殺寸前までいったが思い留まった」と振り返る。うつ病は死ぬしかないと思ってしまう病気だということを思い出したのだ。この時「うつ病を理解していても死にたい気持ちが強く出ることがわかった。うつ病は判断力が低下するので、周囲で支えてくれる人が必要だ。よくなったらつらい思いをしている方々を支える活動をしよう」と考えた。

 ○…うつ病支援をする一方、麻生区区民会議企画部会では副部会長を務め、「大地震から助かる命を守る」をテーマに大震災時の区内の想定死者数をゼロにすることを目標に掲げる。この活動も大切な命を守るための備え。「人や社会のために役立つ活動に参加できることは、私の生きる意味につながっている」。

 ○…現在、同会には約40人の会員がおり、昨年の個別相談数は約1000件を数えた。自身の名前から名付けたおしゃべり会「GENさんのつどい」を毎月2回実施。参加者からも「GENさん自身が15年間闘病し、乗り越えたので気持ちをわかってもらえる」と好評だ。「私には15年の社会的ブランクがある。老後にせめて人一倍の恩返しをしていきたい」と前を見据えていた。

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