ママ友親子で菜園体験 家庭で「食」考えて
区内万福寺在住の大野宏美さんが先月から自宅にある畑を息子と同じ保育園に通うママ友親子に解放し、食育体験を行っている。菜園アドバイザーを招き、野菜の栽培から収穫した野菜を使っての調理を親子で一緒に体験している。大野さんは「家庭で『食』を考えるきっかけにしてもらえれば」と話している。
畑は、大野さんの祖母が使っていたもの。区画整理によって約30坪の畑になってしまったが、息子の食育に役立てられないかと考えた。「せっかくなので、同じ保育園に通う友人家族らも誘った」と大野さんは話す。
また、区内片平で貸し農園「シェア畑麻生」を運営する(株)アグリメディアの菜園アドバイザーを招き、畑のつくり方や野菜の育て方などを本格的に学べる環境をつくり上げた。
しばらく使っていなかった畑は子どもの父親たちが一から耕した。野菜の苗を植えるところから親子一緒の作業が始まる。レタス、トマト、ナス、キャベツ、キュウリなど種類も豊富。収穫も子どもたちが積極的に行い、獲れた作物でピザやぬか漬けなどを親子でつくる。ピーマン嫌いの子が「自分でつくったピーマンなら食べられる」と話すなどさっそく変化が表れてきた。
親子で共有する食育
これまで、食育を学ぶ場は子どもたちは学校や幼稚園、保育園で、保護者は地域の講座というように別々に行われることが多かった。今回の取り組みでは親子一緒に学ぶことで、「家庭でもスムーズに『食』について考えるきっかけがつくれるのでは」と大野さんは話す。
また、参加する子どもたちが通う保育園近くの住宅地の一画で行われているため、食育をより地域で身近に、手軽に学ぶことができることもメリットの1つだ。
大野さんは「地域の親子に野菜を食べることの大切さや野菜がどのように菜っているのかを知ってもらいたい。より多くの方々に食育の重要性を知ってもらいたい。今後も季節ごとの作物を皆で収穫していき、年間を通じて続けていきたい」と話している。
同取り組みに関する詳細・問い合わせは大野さん(【携帯電話】080・6257・2010)まで。
|
|
|
|
|
|