川崎市 UDタクシー導入に補助金 協会と連携し普及拡大へ
子育て世代や高齢者、障害者などにも利用しやすい仕様となっているユニバーサルデザインタクシー(UDタクシー)の普及に向け、川崎市が取り組みを本格化させている。専用乗り場の整備に加え、11日には県タクシー協会川崎支部と連携協定を締結。車両購入費の一部補助などを行い、2017年までに市内でおよそ150台の導入を目指す。
UDタクシーの普及に向けては、国も導入目標を設定するなど、高齢化社会に向け準備が進められている。こうした動きに合わせ、市でも2012年度に車いすの乗降に必要なスペースを備えたUDタクシー対応の乗り場を全国で初めてJR川崎駅西口に整備。普及に向けて整備を進めてきた。
UDタクシーはワンボックスタイプのものが一般的で、誰もが利用しやすいよう手すりや車いす用のステップなどを備えている。現在、市に登録している法人タクシー(約1461台)のおよそ1%にあたる18台が運行しているが、車両の普及は進んでいないのが現状だ。要因として認知度不足や一般車両との価格差などが挙げられている。
こうしたことを受け、市では県タクシー協会川崎市支部とUDタクシー普及に向けた連携協定を締結。車両購入費の補助や利用拡大に向けたPRイベントの開催、UDタクシー対応の乗り場整備を行っていく。
市によると車両購入では、約260万円するUDタクシーの購入費を国と市の補助金で一般のタクシーの購入費と同等まで抑えられるという。
また乗り場の整備についても、今年度中にJR川崎駅東口の整備を完了させるとともに、来年度以降、市の主要駅となる武蔵小杉駅や登戸駅、新百合ヶ丘駅などに広げていく予定だ。
市は、17年までにUDタクシーを市内の法人タクシー総台数の10%にあたる約150台まで増やすことを目標としている。
県タクシー協会川崎支部では今後、UDタクシー乗車に対する優先かつ円滑な利用ルールの策定やドライバー研修などを行い、サービス向上に努めていくとしている。
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