奈良岡朋子さんが一人舞台 井伏鱒二の「黒い雨」公演
劇団民藝が8月15日、川崎市アートセンター「アルテリオ小劇場」で井伏鱒二の「黒い雨―八月六日広島にて、矢須子―」の公演を行う。
この公演では、同劇団所属の奈良岡朋子さんが初めての一人舞台に挑む。広島の原爆体験を題材に日本人の心を描いた名作を、奈良岡さんの語りで舞台化する。
悲劇から見えてくる心
舞台は1945年8月6日。引き取った姪の矢須子を何とか嫁がせようとする重松・シゲ子夫妻に、原爆投下という悲しい現実が訪れる。逆境の中でも健全さや人間性を失わない強さを持ち、敗戦後の日本を復興に導いた「日本人の心」に焦点をあてる。
初めての一人舞台に際し奈良岡さんは「いくつになっても初めてのことに挑戦できるということはとても素晴らしいことではないかと感じている。役を演じるということは、少なからず私が今まで生きてきた人間性が問われるということ。当日、私とお客様だけが共有できる空間で何が生まれるのか、ワクワクしている」と話している。
地元・川崎市アートセンターでの公演は8月15日午後2時から(開場は午後1時半)。ほかに新宿公演(8月16日午後2時開演/開場は30分前)紀伊國屋サザンシアターで実施する。
入場料はいずれも4500円(全席指定・税込)。チケットの取り扱い・問い合わせは劇団民藝(【電話】044・987・7711)まで。月曜から土曜の午前10時から午後6時までの受付となる。
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