麻生区内の団体と区役所が災害時の連携に関して協議・検討、情報共有を行う区災害対策連絡協議会はこのほど、2回目となる全体会議を区役所で行った。昨年2月に設置されて以来、各部会で議論されてきた検討テーマが発表され、協力・連携体制の構築などの目標が掲げられた。検討テーマは、今年度中に作成予定の区地域防災計画(修正版)に検討事項として盛り込まれる。
同協議会の設置は東日本大震災を受け行われた、区地域防災計画の一環。65団体で構成され、「地域支援部会」「帰宅困難者等支援部会」「災害時医療・救急部会」「道路・建設・ライフライン部会」の4部会に分かれている。このほど行われた全体会議には区内の約40の団体が参加。「地域支援部会」が防災組織間の協力・連携対策の構築と区独自の避難所備蓄物品の選定、「帰宅困難者等支援部会」が情報共有・連絡体制の構築、帰宅困難者対策訓練の検討・実施、「道路・建設・ライフライン部会」は情報共有・連絡体制の構築、情報共有・連絡訓練の検討・実施といった検討テーマを発表した。
特に「災害時医療・救急部会」では、条例や要綱などの医療規定は、発災緊急時に対応できなくなる項目が考えられるため、災害時に緩和した方がよい医療規定を提案することがテーマに掲げられた。また、市が設置を検討している災害医療コーディネーターに関しては区単位のきめ細やかな医療対応が求められるため、区独自のコーディネーター設置を目指した協議をテーマに盛り込んでいる。
区危機管理担当の山田茂治担当課長は「各部会で目標が定められてよかった。連携・協力が活発になり、より進んでいけば」と話した。
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