市民投稿で生き物マップ 川崎市が今月から運用
川崎市は1日、インターネットの市民の投稿で市内の生物の生息状況を地図上に記す「かわさき生き物マップ」の運用を開始した。この取り組みは県内初の試みで、市は市民に活用を呼びかけている。
生き物マップは、都市計画情報や防災情報などをインターネットの地図上で閲覧できる「ガイドマップかわさき」を活用したもの。市民が発見した生き物の場所を地図上に記し、コメントや写真を添付することができる。例えば春なら、ツクシやタンポポ、タヌキ、チョウ、カワセミなど11種の情報を募集している。
3カ月毎に募集する情報を更新し、季節毎に見ることができる生き物をまとめる。現在は、市内の小学校の協力で得たセミの情報をモデルとして掲載している。
マップづくりは、川崎市が3月31日付で策定した「生物多様性かわさき戦略〜人と生き物のつながりプラン」の一環。生き物情報の募集を通じて市民が身の回りの自然に目を向けるきっかけをつくり、市内の生き物情報の蓄積を図る目的がある。市環境局によると、こうした市民の情報提供による生き物マップづくりは静岡市でも取り組んでいるが、インターネットを通じて市民が直接書き込める仕組みは全国の自治体では珍しい。県内の自治体では初めての試みという。
ただ、運用開始後1週間の投稿は6件で、市の担当者は「情報が蓄積されれば1つの指標として活用できる。多くの人に情報を投稿してもらいたい」と話す。
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