総務省が6月25日に発表した、1月1日時点の住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、川崎市人口の自然増加数(出生数が死亡数を上回る数値)は前年同期比4491人増で、全国最多となった。麻生区の人口は前年同時期比1324人増加で、市内では中原区に次いで2番目に多い増加数となった。
川崎市の人口は前年同時期比10434人増加で1433765人。増加数のうち、自然増加数は4491人で全国トップの数値となった。年齢別の人口の割合は、15歳から64歳までの生産年齢人口が、65歳以上の老年人口を上回っており、出生率が横ばいを続けている。こういったことが、自然増加数が全国最多となったことに起因している。市総合企画局都市経営部統計情報課は「この状況は全国的にみてもあまりないケースで、死亡率よりも出生率が高く、相対的に自然増の傾向がある。全国トップの数字につながったのでは」としている。
区別の状況をみてみると、麻生区の人口は1324人増で171486人。増加数のうち、転入数が転出数を上回る社会増加数は886人で中原区、川崎区に次いで市内で3番目に多い数値となっている。
「住宅増、利便性が要因」
同課は「麻生区ははるひ野や新百合ヶ丘駅周辺など、住居系の開発地がまだまだあり、住宅が増え続けていることが増加につながっているのでは。中原区は武蔵小杉駅周辺の開発、住居系の開発が突出した増加数につながっているのではないか」としている。
実際に、はるひ野には新築マンションや建売物件が建ち並び、はるひ野小中学校では2008年開校時に約400人だった児童数は約1070人にまで増加、同中学校の生徒数も開校時のおよそ3倍の約310人に増え(4月1日現在)、4月までに校舎増築を行った。
また、麻生区には小田急線、中原区には田園都市線が通っており、同課は「都市部に出やすい利便性も一因として挙げられる」としている。
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