麻生警察署によると、区内の今年1月1日から9月30日までの人身事故のうち、高齢者の関わる事故が全体の約36・2%で、神奈川県内ワーストとなった。同署では、老人クラブや老人いこいの家、世帯訪問などで注意を呼び掛けている。
麻生区内の今年1月1日から9月30日までの人身事故数は237件で、そのうち65歳以上の高齢者事故は86件で約36・2%。県内で最も高い割合となった。ワースト2位は小田原市、3位は秦野市。
昨年同時期には区内で人身事故が263件、そのうち高齢者事故が76件発生しており、高齢者事故の割合は約28・9%。昨年と比較して、人身事故の総数は26件減っているが、高齢者事故が10件増加している。
麻生署は、高齢者が事故の被害を受けた件数と、高齢者が運転などをして事故の加害者となった件数の両方が加算された数字であり、その両面で件数が積み重なったとしている。
麻生署では、老人クラブや老人いこいの家での講話、例年9月に行われている交通安全ゲートボール大会、交通安全運動で、高齢者に対し交通安全の注意喚起を行っている。また、各高齢者宅に世帯訪問し、振り込め詐欺の注意喚起とともに交通安全の啓発を行ったり、区内のスーパーマーケットで靴のかかとの部分に貼る反射材を配布したりと対策を講じている。
同署は高齢の歩行者に対し、少し遠回りになっても横断歩道を渡るように、反射材を身に着けるなど、少しでも目立つ格好で歩くように心がけるよう、注意を促している。また、運転者には「複数の目があるとより判断能力があがるので、複数の人数で車に乗り、運転していだたきたい。特に交差点での出合いがしらの事故に気をつけ、スピードは控え目にしていただきたい」と呼び掛けている。
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