第3期麻生区区民会議の提言を受け、川崎市アートセンターで9日、「あさお芸術・文化交流カフェ」が開かれた。実質的な本格始動となった今回は、区内の芸術や文化に携わる団体や大学が集い、情報交換や交流を行った。これまでになかった横の繋がりをもつことで、区の掲げる「芸術・文化のまちづくり」をさらに推し進めようという輪ができつつある。
2010年から2012年にかけて行われた第3期麻生区区民会議では「区内には団体や大学、ホールなど多くの芸術・文化の拠点があるが、横の繋がりがないため、交流する機会を設けてはどうか」という声があった。同区民会議の提言を受け、区はNPO法人しんゆり・芸術のまちづくりの協力を得て、ワールドカフェ方式で「芸術・文化交流カフェ」を開く運びとなった。
顔合わせを行った昨年11月の同カフェには、日本映画大学、昭和音楽大学、NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり、麻生区文化協会、麻生フィルハーモニー管弦楽団、川崎市アートセンター、NPO法人KAWASAKIアーツ、劇団民藝、麻生音楽祭実行委員会、あさお芸術のまちコンサート推進委員会が参加。今回はさらに和光大学表現学部、麻生合唱団なども集結した。
「交流求めていた」
今回は互いに活動内容を紹介し合ったほか、市民から「ルールにより、まちの賑わいを欠いている」という声のあった「新百合丘駅周辺景観計画特定地区の景観形成基準」が昨年4月に改正されたことにより、立看板、広告などが設置可能になった範囲の説明が市職員から行われた。参加者らは、イベント告知のポスターについてなど、活発に議論や質問を交わしていた。
参加者からは「芸術に関わる人との交流を求めていたので、いい企画」という声もあった。今後はまちの魅力をより輝かせるためにはどうすべきか、話し合いを行っていく予定だ。
同カフェを担当する区地域振興課は「芸術・文化のまちづくりのさらなる推進に生かしていきたい。話し合われたことは、市総合計画の策定にも役立てていきたい」としている。
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