自宅保育の家庭や、妊婦などに保育園が行っている各種子育て事業をより広範に活用してもらおうと、麻生区が4月から本格スタートさせた「子育てサポートほいくえん」事業。稼働から2カ月が経過し、利用者数も順調に推移している。
これまで個別の保育園では地域支援として、園庭開放や育児相談を実施していたが、周知などの面で課題も多かったという。同事業は区内6園を「子育てサポートほいくえん」とし、活動内容を集約させ、発信を行うことで保育園に通っていない家庭が利用しやすい環境を提供することが目的。昨年9月に上麻生、白山、高石の公立保育園3園で試行的にスタートさせ、今年4月から公立5園、民営1園で事業が始まった。
移動動物園など催しも紹介
現在は月1回、サポートほいくえんのイベントスケジュールなどが掲載されたチラシを公共施設などに設置しているほか、区のホームページでも紹介している。園庭開放や育児相談のほか、移動動物園や、園児と混じって参加親子が食事体験できる催しなど様々な情報が盛り込まれている。サポートほいくえん事業に参加するには、初回来園時に登録が必要で、試行期間の登録家庭は約110だったが、4月の本格稼働後は2カ月弱で40家族以上の登録があり、利用家族は順調に伸びている。
同事業を担当する区役所こども支援室では「今まで個々の保育園で情報発信していたことをパッケージにして伝えることで、周知力が高まり活用しやすくなった。サポートほいくえんの拡充なども検討しながら育児に関する悩みや保護者の負担を軽減していきたい」と話している。子育てサポートほいくえんに関する問い合わせは区役所こども支援室【電話】044・965・5220へ。
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