川崎市は今年4月、小学校6年生と中学校3年生を対象として実施した全国学力・学習状況調査の結果をこのほど公表した。昨年は全項目で全国を上回っていたが、今回は理科の「知識」分野で小中学生とも全国を下回る結果となった。
調査は国語、算数・数学、理科に関する「知識」と「活用」に分けて出題。公表結果の概要によると、川崎市は「活用」分野は全教科6項目で全国を上回ったが、「知識」分野が小学校国語、小学校理科、中学校理科の3項目で下回った。特に小学校理科では「メスシリンダーの名称を理解する」といった物質に関する項目が全国平均を下回った。中学校理科では物理と地学が全国を下回っている。
昨年度は国語と算数・数学の8項目すべて(理科は含まれず)で全国を上回っていた。川崎市教育委員会は「現在、理由について検証を進めており、その後の指導ポイントも含めて改めて公表する」としている。
一方、調査では川崎市の小中学生の勉強時間が長いことも明らかになった。「学校の授業以外の勉強時間」を2時間以上とした小学生は34・1%で全国平均26・2%を大きく上回った。中学生も40・7%で全国平均の35・8%を上回った。
市教育委員会は「今回の結果を踏まえ、児童生徒の学力向上に向けた取り組みについて、学校と保護者・地域が一体となって推進していけるように支援していく」としている。
全国学力・学習状況調査は、教育施策の改善を図り、学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善などを目的に毎年実施。小学6年・特別支援学校小学部6年の全児童、中学3年・中等教育学校3年・特別支援学校中学部3年の全生徒が対象。
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