麻生菊花会の新会長に就任した 臼井 勉さん 金程在住 79歳
「愛好者同士の輪を大切に」
○…地域の菊の愛好家が集い、毎年秋に行われる展示会や講習会を通じて、会員の技術向上と親睦を図ろうと組織される「麻生菊花会」の新会長に就いた。「麻生菊花展ではここ数年、農林水産大臣賞や県知事賞といった賞を獲得するような質の高い作品を輩出しています。見に来た方々と会員の皆さんに喜んでもらえる会になっていけば」と笑顔で意気込みを語る。
○…5人兄弟の長男として、生まれ育った金程で農業を継いだ。菊の育成を始めたのは30年程前から。「近所の菊好きな方からいろいろ教えてもらいながら始めたんですが、当時はみんなで集まってお酒を飲んだりする方が楽しかったですね」と当時を懐かしむ。始めてから10年ほど経ち、5つの鉢を並べた菊を出品した展示会で大手新聞社賞と県知事賞を獲得、気持ちに火が点いた。「気候に左右されたり毎日の水遣りなど、菊は難しい部分もありますが、賞を貰ったことでもっと良いものを作りたくなりました。良い意味での競争意識みたいなのが生まれました」。今も畑で50鉢ほどの菊花を育てている。
○…38歳の時に父親が亡くなり「もっと自分がしっかりしなければ」という思いを込めてマラソンを始めた。多摩川沿いの月例マラソンは290カ月連続で出場中で目下の目標は300回出場で得られる参加無料権。「苦しい中でも満足感が得られるのが魅力。顔馴染みから『臼井さんが目標だ』なんて言われると続けないとな、って気持ちになります」
○…菊の育成技術向上に欠かせない要素の一つがコミュニケーションだという。「会員を増やしていくためにも、今いる仲間同士の輪を大事にしていきたい。自分だけ満足ということではなく、上手くいったことを伝え合えるような会にして全体のレベルを上げていきたいですね」。何事も継続が持ち味の新会長が、秋の菊花展成功と仲間の輪作りを目指していく。
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