第6期麻生区区民会議の委員長に就任した 植木 昌昭さん 上麻生在住 71歳
地域活動の集大成
○…行政と区民が課題解決を検討し、区に提言していく「麻生区区民会議」。このほど6期目がスタートし新たなかじ取り役に就いた。「様々な地域課題についての柱は建っているので、それに付ける壁や屋根といった部分を考えていきたい。誰がどのようにいつ具体的に実行するのかという視点が大切だと思います」。新たな課題に向き合いながら、これまでの流れも見据えた話し合いの場を目指す。
○…両親や祖父母も含め東京生まれ。故郷のイメージを持ちにくい環境で育った。大学卒業後に大手電機メーカーへ就職、地方転勤で子どもとのスキーや昆虫採集など、都心には無い良さを知った。40代後半で東京勤務となったことを契機に麻生区へ。「ここは都会と自然が程よく共存していて自分の感性にぴったりだった。新百合ヶ丘から20分行けば自然があって、鳥の鳴き声を聞きながらのんびりしているだけで幸せな気持ちになります」と笑う。
○…区役所も図書館も知らなかったビジネスマンから一転、退職後に「新しい市民利用施設検討委員」として活動したことで地域の輪が広がった。現在は市民交流館やまゆりを運営するNPO法人の理事長を務める。「自分だけでなく仲間で楽しみたい。この指とまれって何か始めるのが好きなんです」。これまでPCや温泉旅など様々な会を立ち上げ、現在は日本舞踊とウクレレに加え、芝居にも参加するなど旺盛なチャレンジ精神は衰えを知らない。
○…区民会議に3期と5期で携わってきたことと市民交流館の運営経験などから任された委員長職。「区民会議のことを地域の方々に知ってもらう必要も感じています。地域を良くしようという気概ある人たちが集まっているので、自分が仕切るのではなく何でも言い合える関係を築いていけたら何か出来るんじゃないかと思います」。75歳までは地域で汗をかくと決め、今回の任を自身の集大成としてまい進する。
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