岡上西地区コミュニティ交通の運行実験開始を記念し11日、出発式が行われた。出発式には地域住民や川崎市議会議員ら約40人が参加し、長年地元住民が求めていた「地域の足」が第一歩を踏み出したことを、祝福し合った。
今回はコスモ交通株式会社の協力のもと、ユニバーサルデザインのタクシー(セダン型もあり)に乗り合いで予約制、という形で運行実験が実現。式典では、デモンストレーションとして車いすでも乗車できるシステムが披露された。ベビーカーでの乗車も可能なUDタクシーを、コミュニティー交通に活用するのは、全国的にも先駆けた取り組みという。
同地区にはバス路線がなく、住民の高齢化も進み、勾配のある地形からも交通機関の必要性が長年叫ばれてきた。岡上西地区コミュニティ交通導入協議会の土屋隆寿会長は「地域の課題の中でも極めて重要な問題だった。過去何度も実現しそうで消えてきただけに、感慨深く、感動の1日となった」と話した。
運行実験は往復約4Kmの距離で、12月9日までの約3カ月間が予定されており、採算面などの課題をクリアできれば、実験結果を踏まえ、本格運行へつながると見られる。
麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|