小田急線柿生駅前で毎年催されている「禅寺丸柿まつり」が、今年で20回目を迎える。希少な禅寺丸柿の即売や初回から行われている種飛ばし大会、昨年から催されている特設リングでのプロレスなど、新旧織り交ぜたイベントで地域の盛り上げに一役買っている。
柿生の地名の由来ともなっている禅寺丸柿は1214年、星宿山王禅寺の山中で発見された日本最古の甘柿と言われている。以降、この地域を起点に近隣でも栽培と出荷が行われてきたが、都市化の流れや新種柿の登場などにより、昭和40年代に市場から姿を消した。「幻の果物」となってしまった禅寺丸柿に再びスポットを当てると同時に、柿生周辺の地域活性を目的に始まったのが同まつりだ。
第1回目が1995年10月末に開催。禅寺丸柿の即売や種飛ばし大会、皮むき大会は初回から続く人気企画。柿は毎回完売し、種飛ばしは噂を聞きつけて遠方からの参加申し込みがあるなど、まつりには欠かせないアトラクションも多い。
柿生中央商店会の元会長で、第1回目の開催から催しに携わってきた一人が和菓子店・大平屋柿生店の野村衛さん。野村さんは「当初は10人ほどで始めた催し。会場を変えたり休催もあったが地域活性に繋がったと思う」と振り返る。販売する禅寺丸柿は関係者が開催直前に農家を訪れて収穫を行うなど、一丸となってイベントを運営している。
今年は10月15日に開催
20回目となる今回は柿生駅南口広場で10月15日(土)午前10時から午後3時に開催。即売や種飛ばし、皮むき大会のほか、20周年企画として参加者を募り撮影された柿生ソング「かきくけかきお」のビデオ発表やプロレス、和太鼓やよさこい鳴子踊り、キッズダンスなどによるステージが行われる。催しの詳細などは株式会社あかもと本舗(【電話】044・951・0843)へ。
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