柿生中学校内にある柿生郷土史料館で現在、戦中・戦後の教科書が展示されている。
同校が来年創立70周年を迎えることを記念し、企画された。戦時中の小学校国定教科書の一部、同時期の中学校の検定教科書、柿生中一期生の使った教科書、明治・大正期の教科書など、130冊以上が展示されている。同史料館は、「琴平神社の先代・先々代などが使用されたものも借りることができ、記念企画とするに恥ずかしくない内容になっている」としている。
柿生中学校は、麻生区で唯一、戦後の教育改革によって六三制が施行され、新制中学校まで義務教育が9年間に延長されたと同時に、1947年に新一年生のみの中学校として誕生した。同校の創立70周年に因み、展示では戦後混乱期、新制中学校の誕生期の様子が垣間見える内容になっている。
戦後当時、日本の出版物はすべてGHQの検閲の下にあり、理科や社会科の教科書は検閲許可がなかなか下りず、分冊形式で発行されるなどの、歴史背景を紐解きながら、見ることができる。同中学の過去の生徒文集「うれ柿」なども同時に展示している。
同史料館の開館日時は、11月が20日、27日の日曜日、12月が3日、10日、17日の土曜日、各日午前10時から午後3時まで。
問い合わせは同史料館(【電話】044・989・0622)へ。
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