サッカーJ1の川崎フロンターレのホームグラウンドである等々力陸上競技場(中原区)のサイド・バックスタンド整備の基本方針案が5月末に発表された。現状の3万人から3万5千人収容へ向けた増改築工事を行うなど、Jリーグのスタジアム規格に沿った内容となった。
等々力陸上競技場は、施設の安全性や機能向上の必要性から、2011年から整備が進められている。
今回、発表されたのは、サイド・バックスタンドの整備に関する第2期整備の基本方針案。この案では、Jリーグが求める3万5000人規模の収容人数をクリアするため、サイド・バックスタンドの収容人数を現状の2万人から2万5千人規模に増やし、すでに整備済みのメインスタンドの1万人と合わせて3万5千人規模とする。さらに、シーズン前に問題視された、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の基準でもある「30cm以上の背もたれ付きの個席化」にも着手。全席を屋根で覆う工事も行う。
工事は、試合や大会などを開催しながら行う増改築で、工事費は約90億円から100億円を見込む。
その他にも基本方針案では、陸上競技の公認記録に影響を及ぼす南風対策、環境やユニバーサルデザインへの配慮、災害に対応できる施設にするなどの柱が記された。
市等々力緑地再編整備室では、「2020年度に適用予定のJリーグのスタジアム規定をクリアする内容になった」と話す。
パブコメを反映し整備計画策定へ
市では、この基本方針案のパブリックコメントを7月11日(火)まで実施し、市民から意見を募っている。それを踏まえ、8月に整備の基本方針を策定。来年3月に具体的な工事のスケジュールを明記する整備計画を策定する予定という。
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