神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2017年6月23日 エリアトップへ

川崎市 ヘイト歯止めへ指針案 来年3月施行目指す

社会

公開:2017年6月23日

  • X
  • LINE
  • hatena

 川崎市は在日コリアンをはじめとした外国人市民へのヘイトスピーチ(憎悪と差別の扇動表現)対策の一環として、公的施設の利用に一定の歯止めをかけるガイドライン案を策定し、今月16日、市議会文教委員会に示した。7月中旬までパブリックコメント(市民からの意見公募)を受け付け、来春に施行する。

7月19日までパブコメ

 ガイドライン案では、都市公園や市民館、指定管理者施設などの公的施設で「○○人は日本から出ていけ」「○○人を皆殺しにせよ」「ゴキブリ○○人」など、不当な差別的言動が行われる恐れが客観的な事実に照らして具体的に認められると判断される場合、公的施設側から申請者に対し「警告」「条件付き許可」「不許可」のいずれかを出す。また、いったんは認められても許可を取り消す場合もある。

 判断は、申請書やチラシやインターネットでの集会の宣伝内容、申請者からの聞き取りなどから行う。申請団体の性質や過去の発言、言動活動歴なども勘案する。不当な差別的言動については「ヘイトスピーチ解消法第2条」を適用する。

 利用制限のうち「警告」は、申請者が不当な差別的言動を行う意思がないと表明していても、可能性は高くないがあると判断された場合に発する。「条件付き許可」は、不当な差別的言動が行われる可能性は高いが、具体的に明らかとまで言えない場合に下す。「不許可」は「明らかな差し迫った危険の発生が具体的に予見できる」状況を想定する。

 施設側が「不許可」や「許可の取り消し」が必要だとした場合、判断や手続きの「公正性」「公平性」「透明性」を担保するため、識者などでつくる第三者機関へ意見を求めることも盛り込まれた。

 川崎市は7月19日(水)までパブリックコメントを募り、10月下旬に寄せられた意見結果を公表。策定、周知期間を経て2018年3月に施行するとしている。

 ガイドライン案は、川崎市市民文化局人権・男女共同参画室、各区役所・支所、出張所、図書館、ホームページ(http://www.city.kawasaki.jp/templates/pubcom/250/0000088441.html)で閲覧できる。意見書の提出は川崎市市民文化局人権・男女共同参画室へ郵送、直接持参、ファクス、メールで受け付けている。問い合わせは、同室(【電話】044・200・2369)。

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook