川崎市を拠点に地域で活動するアマチュア吹奏楽団「川崎吹奏楽団」のサマーウインドコンサート2017が7月8日(土)に中原区のエポックなかはら大ホールで行われる。楽器運搬車の盗難被害に遭った同団が体制を整え、前を向いて取り組む一大コンサートだ。
1月に楽器盗難の被害
創立46年となる川崎吹奏楽団は現在団員53人。それぞれ学業や仕事の傍ら、日々練習に励んでいる。特定の練習場がないため、ドラムやティンパニといった大きな楽器の保管と運搬にはワゴン車を利用してきた。
そんな中、今年1月中旬、中原区内の月極駐車場に停めていた車が盗まれた。未だに車も楽器も見つかっていない。だが、団長の鶴田孝さん(54)は「自分たちができることは練習をしていくこと」とすぐに前を向いた。1代目の古いドラムや家族が所有する楽器を集め練習を続けた。
盗難から約半年、保育園の訪問演奏などを通して「演奏を聴いて楽しんでもらうことが一番の支えになった」と鶴田さん。そこで今回のコンサートでは、年齢や音楽の知識に関係なく楽しめる映画音楽のプログラムを組んだ。『スター・ウォーズ』『もののけ姫』『ゴジラ』『荒野の七人』など、懐かしの名作から話題の作品まで様々な楽曲を演奏する。創立時のメンバーで常任指揮者を務める田中旭さん(72)は「何年経っても”かわすいファミリー”の温かな雰囲気はそのまま。映像が見えるような演奏を楽しんで」と話す。
コンサートは午後3時30分開演。入場無料。予約不要。問合せは川崎吹奏楽団・鶴田さん(【電話】045・873・6695)へ。
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