麻生警察署によると、同署管内の今年1―11月の交通事故件数は388件にのぼり、一昨年同時期の284件と比較すると、104件増。昨年同時期の329件からも59件増えており、対策が急がれている(数字は12月13日現在)。
神奈川県全体でも、今年1―10月の交通事故件数は2万3419件で、昨年同時期と比べ、1305件増えている。麻生署管内では2年で約1・4倍増加。同署は「県下全体で増加の傾向がある。慌ただしい時期にもなるので、より一層安全には気をつけてほしい」としている。
高齢者関連36%占める
麻生署は「突出して増えている要因などはないが、なかでも高齢者関連の事故が今年1―11月の件数のうち約36%を占めている」と分析する。今年10月には区内千代ヶ丘で、高齢者同士の死亡事故が発生しており、同署は「高齢化も進み、人口自体が増えているので、対策は急務」としている。
全国的にも社会問題となっている高齢者の事故に対し同署では、高齢のドライバーと歩行者両側面から対策が必要と考えている。区内を走る東急バスで11月から、市バスでは今月から、運転免許証自主返納制度の案内放送を始めた。ほかにも、老人クラブで事故の危険性を理解してもらうための講話、歩行時に身につける反射材の配布なども継続的に行っており、今後も交通安全指導や注意喚起を続けていく構えだ。
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