生涯安心して住み続けられるように! 川崎市議会議員 花輪 孝一
少子高齢化と核家族化が進む中で、一人暮らし高齢者や高齢者のみの世帯が急増することが想定されています。また、川崎市の認知症高齢者は3万人を越え、増え続けています。
その中で、徘徊高齢者対策は、本人やご家族だけで無く、地域での大きな課題の一つとなっています。
本市では、今まで「徘徊高齢者等SOSネットワーク事業」、「徘徊高齢者発見システム」、「地域見守りネットワーク事業」などの諸施策を実施してきましたが、いずれも登録者が少ないなど、実効性等に課題がありました。
その中で、他都市に先駆け昨年10月に導入した、GPS機能を持った「携帯型緊急通報システム」が利用者の方々に大変好評です。
これは、従前の自宅設置型に加えて、外出時の緊急対応も可能となるもので、一人暮らし等の高齢者に加えて、認知症による徘徊や若年性認知症で要介護状態の方も対象となり、365日24時間体制で必要に応じて、現場への駆けつけ等の対応を行うとともに、日常の健康相談も可能で、安全・安心な生活を過ごせるように支援するシステムです。
しかし、この制度は、区役所や地域包括支援センターに申請することになっていますが、その周知が未だ不十分であり、事務の簡素化等も課題で、より利用希望者に寄り添った普及啓発が求められています。
超高齢社会を迎え、このようなICTなどを活用した機器の活用や、地域での見守り活動、認知症サポーターなど地域ぐるみの取組みが重要となります。
これからも、ご高齢になり、一人暮らしになっても、認知症になっても、地域で支え合い、守り合い、生涯安心して暮らせる街づくりをめざしてまいります。
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