麻生区版 掲載号:2018年1月5日号
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柿生禅寺丸柿保存会の新会長に就任し、周知PR活動などを行っている 飯草 康男さん 栗木台在住 67歳

伝統の火 消さぬ活動を

 ○…柿生地区の名産品として知られる「禅寺丸柿」の伝統を守っていこうと1995年に作られた柿生禅寺丸柿保存会。今年度は新会長の立場で特産品「禅寺丸柿ワイン」の完成を喜んだ。「ワインの出来は毎年違ってくるので、いつも楽しみというより心配しているんです。福田紀彦市長に新作を届けた際、フレッシュな色合いで和食にも合いそうと言われてほっとしたね」と笑顔で語る。

 〇…生まれ育ちは栗木。新興住宅と点在する農地が印象的なこの地域だが「昔はこの辺りは畑ばかりで、どこの農家でも禅寺丸柿が植えられていた。吊るし柿を作るために葉っぱを取るのが子どもの仕事で、一生懸命手伝っていたことはよく覚えているよ」。高校卒業後に家業の農家を継ぎ、20代で樹木の生産販売を開始。その後、開発が進むこの地で造園業を開業し、現在は再び農業を中心とした暮らしを送る。

 〇…母親と妻との3人暮らし。以前は楽しんでいたというゴルフもそこそこに、今は日々の畑仕事と、毎日のようにやって来る孫を笑顔で迎えることが日課になっている。「まあ賑やかだし、帰った後は家の中がめちゃくちゃになっちゃうから文句言いながら片づけるんだけど、それも嬉しいんですよ」

 〇…今年のワイン製造量は4500本。原料の禅寺丸柿は農家による収穫に加え、収穫しきれない分は会のメンバーとJAがもぎ取りを代行して行っている。保存会発足当時の役員メンバーは自分だけとなったが「会長職を引き継ぐ時に、禅寺丸柿の火を消すなよと言われているから重圧もあるけど、何より活動は楽しいしやりがいがある」。禅寺丸柿の知名度を上げて若い層へのPRにと、スパークリングワインにも挑戦したいと意気込む。「宅地化が進むこの地域で、柿の木は何もしなければ減っていってしまう。これからは植樹などで柿を守っていく取り組みもしていきたい」。

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