平成30年度予算と麻生区の「今」と「これから」 川崎市議会議員 おいぬま純
平成30年2月13日〜3月16日開催の第1回定例会が終結しました。平成30年度予算他諸議案が可決しました。改めて、川崎市のみならず多くの自治体に共通して対応すべき課題が浮き彫りとなりました。次年度一般会計予算7366億円余であり、事業費別に見ると【1】保育事業費(待機児童対策含む)624億円余【2】生活保護扶助費595億円余【3】障害者福祉事業費413億円余。このほか【4】教育関連(小中学校管理・事務局等)に約700億円が歳出予算とされました。この4項目で一般会計予算総額の3割を超えます。「子ども」「高齢者」―。このキーワードを「今」と「これから」として対応する事は麻生区で非常に大切なことです。
「高齢者移動支援」の更なる拡充を要望
多摩丘陵の一角に位置し、新百合ヶ丘駅が川崎市の広域拠点として整備が進む麻生区。王禅寺見晴し公園から眺める「弁慶の鍋ころがし」に代表されるように高低差があり、コンパクトシティ化を謳い、まちづくりが進んでいます。
川崎市で唯一超高齢社会が到来している麻生区において「移動・買物弱者」を生んではなりません。現在、コミュニティ交通の実験運行や、社会福祉法人の協力による移動支援が取り組まれています。今後、運転免許証自主返納等も進むと思われますが、【1】対象者の拡大【2】商店街・最寄駅・いこいの家等、日常生活支援への送迎強化を要望しました。実際、金程にある麻生老人福祉センターへはバス停からも距離があります。国では「介護保険を活用した移動支援」が法改正され拡大路線に進む予定です。
区内道路整備予算
世田谷町田線・尻手黒川・菅早野線に代表される7路線が道路整備プログラムに則り進んでいますが、次年度予算では約10億円が計上されています。用地費・委託費・工事費に分類され、工事費の額面が整備完了を示す指標になります。工事費は総額の約4分の1程度。工区毎に差はありますが、平成29年度発注済工事と併せ、一定の進捗はありますので、粘り強く早期完成の要望を続けます。「鉄パイプに囲まれた景観」を「麻生区らしい景観」へ進捗させます。
自然災害に対する 「防災対策」
平成29年度から麻生区主催の防災訓練は「年2回」となりました。各町会・自治会主催の「地域の必要性に則した訓練」も頻繁に開催されています。今年2月の降雪・3月の豪雨では区内でも対応に苦慮されたかと思います。擁壁崩れ・冠水・土砂流出等、市が予測する被害想定を超える場面も見られます。画一的なルール設定だけでなく、2次・3次被害想定を踏まえた対応を「現地現物・生きた声」を収集する事に努め、「被害の最小化」「早期復旧」をするための徹底した事前対応を推進します。
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