川崎市はこのほど、自転車の利用者が多い新百合ヶ丘駅など市内4駅を特定駅として整備する方針を打ち出した。市内で増加する自転車事故の抑制に向け、専用レーンや駐輪場の設置などによって安全で快適な自転車通行環境エリアを構築していく。
市が今回示した基本方針では、自転車や歩行者が集まる鉄道駅周辺エリアの整備を優先的に進める市内15駅を選定(左図参照)。特に利用者が多い新百合ヶ丘、川崎(JR・京急)、武蔵小杉、武蔵溝ノ口駅の4駅を「特定駅」として通行環境を整えていく。
整備の手法としては自転車専用レーンの延長や歩行者と自転車を分離する駐輪場出入り口の配置、バス通りの歩行者と自転車の分離などを検討。駅周辺の自転車通行位置を明確化することで、安全性の向上を図る。
市ではこれまで事故多発箇所や市民から改善要望があった箇所に対して、それぞれ部分的な対応を続けてきた。そのため整備箇所に関連性がなく、断片的な整備にとどまっていた。市の担当者は「道路環境と駐輪対策などに連携して取り組むことで、より安全性を高めていけるのでは」と話している。
市内の交通事故に占める自転車事故割合は毎年約3割で、県内の平均値より上回っている。昨年1年間の自転車事故件数は1115件で前年より216件増加。死者数は7人となり、4年ぶりに増加へと転じている。
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