“ベアちゃん”“ベアさん”の愛称で親しまれているヘリックソン・ベアトリス・ピアさん(28)は今春から特別養護老人ホーム「ラスール麻生」(区内白山)に勤務するスウェーデン人だ。
北欧の福祉先進国からやってきた新人が担当しているのが「ソーシャルコミュニケーター」という役割。居住者や来客と接しながらイベントを催し、SNSで情報を発信するなど、交流がキーワードとなる職を担当している。ベアさんは「この場所を老人ホームではなく“マイホーム”であるということを皆さんに伝えていくのが私の仕事です」と流ちょうな日本語で話す。
5月20日には入居者や地域の子どもらが参加してスウェーデンのお菓子「チョコボール」を作るクッキング教室を開催。想定を上回る60人以上の参加があったが、サポートのスタッフらと終始和やかな雰囲気で母国伝統のスイーツを一緒に作っていった。
介護、福祉の両国の違いを「施設についてはスウェーデンの方がマイホームみたいな雰囲気です。ただ利用する方のことを患者と呼ぶこともあり、スタッフとの距離感は日本の方が近いように感じます」と話すベアさん。
双方の特徴を知る人材として、将来は相互交流や研修などで両国の良さを学ぶ機会を設けたいとし、どちらの国でも暮らしやすい社会を目指す。
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