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6月4日〜10日は歯と口の健康週間 本当の「予防的なケア」が口の中をきれいに保つそれが身体と心の健康を増進します ホワイトファミリー歯科 堤富紀子院長
6月4日から10日は厚生労働省や日本歯科医師会などが定める「歯と口の健康週間」。虫歯や歯周病になってから治療に通うという従来の習慣から「虫歯にならない為のケア」を伝えている歯科が地域でも増えている。普段から心がけたい口腔ケアについて、以前から「予防ケア」に力を入れるホワイトファミリー歯科=上麻生=の堤富紀子院長に、健康な歯を永く保つ考え方などを聞いた。
「口腔衛生の意識向上もあり、虫歯に罹る人は世代問わず少なくなりましたが、一方で異変を感じてから歯科医院に駆け込む方はまだいらっしゃいます。そんな時は既に重症化しているケースが大半です」と堤院長。予防ケアの大切さは知られてきたが、広く習慣化している欧米と比べるとまだまだなのが日本の現状だという。
歯ブラシよりも重要なフロスによる隣接面ケア
堤院長が勧めるのは毎食後3〜5分以内にYホルダフロスで歯間を綺麗にすること、そして就寝時と起床時の歯磨き。「欧米では【1】フロス、【2】歯ブラシ、【3】うがいという優先順位が一般的です。柔らかい布巾で毎日汚れをふき取るのと同じ感覚でフロスを活用して汚れを 取り除くこと。時間が経って増えたばい菌を払い落とすブラッシングでは遅くて落とせない場合が多くなります」。
定期チェックがもたらす身体全体の健康
堤院長が目にする機会が多くなっているのが、 保険治療での無症状で進行する詰め物の漏れ虫歯と歯のひび割れ、歯科医が見逃した初期虫歯など。「ホワイトファミリーでは50年〜、もしくは一生持つ耐久性を患者様と一緒に保っていく定期チェックを条件に10年保証を提供するなど“再発を防ぐ予防ケア”に重点を置いています。数年経ったら被せものを換えて、さらに虫歯治療を…といった悪循環よりも実は費用面でも優れています」。お手入れ指導から噛み合わせの修正など、プロの目利きを盛り込む『歯科医とのコミュニケーション』が本当の予防歯科の秘訣と言えそうだ。
「口の中のばい菌は増加することで身体の中にまで侵入し、脳梗塞や心臓疾患、アトピーなど身体全体に影響を及ぼすことが分かってきました。口の中を清潔に保つことで血液中のゴミは無くなります。身体を健康に保つ出発点として、口腔内を清潔にすることの大切さをこれからも発信していきたいですね」。
正しく噛んで「健口(けんこう)生活」
ホワイトファミリーでは乳幼児期からの口腔ケアと「噛むこと」の重要性も訴える。
よく噛むことで夢や希望、発想力が育つ
1回の食事で噛む回数 が3000回ほどだった 江戸時代に比べ、食生活が変化した現代は約800回と激減。この影響は 身体発育にも出ている。「噛むことは脳への刺激になっていて、 創造力の発育にも影響があります。 前歯は言語、夢や 希望といった『感情』『意欲』、長期計画などを司る前頭葉と密接な関係にあります。噛むことは心や気持ちの発達に大きく作用していますので、意識的にお子さんにきちんとした食べ方を伝えて欲しい」。
“離乳食を食べさせる 際もスプーンで押し込む のではなく、自分で捕食 する感覚で”“手づかみで食べることも口に入る 量を自ら知るトレーニングになる”といった子育 てのコツや食育情報を講演などで発信している同歯科。「食べることは生きることの基本なので急いだ子育てをせず、正しい食べ方を学ぶことで良い噛み方になり、奥歯を含めて自然な整った歯並びになります。それが実は良い口腔環境を作り出す第一歩なんです」。
日々の健康=健口生活
「歯科医院は虫歯を治 すところ」という感覚ではなく、虫歯や歯周病に ならない(再発を防ぐ) ための定期チェックやサポートを受ける場所、そして正しい発育や永く歯 を保つコツをサポートしてくれるところ。
身近な先生を相談相手とし て、気軽に活用していく新たな考えが『健口生活』 を送る上で大切な要因となりそうだ。
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