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麻生区版 公開:2018年5月25日 エリアトップへ

幸区・北野書店 「かこさん創作原点知って」 来月、エポックなかはらで展示会

社会

公開:2018年5月25日

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かこさんの絵本を手に思いを語る北野さん
かこさんの絵本を手に思いを語る北野さん

 今月2日に92歳で亡くなった幸区ゆかりの絵本作家かこさとし(加古里子 本名・中島哲)さんと親交のあった北野書店(幸区鹿島田)が6月13日(水)から15日(金)までエポックなかはらで「かこさとし展」を開く。

 昨年から準備を進めていた中での訃報となったが「多くの作品を残した先生の創作の原点が、幸区在住時代に育まれたことを子どもたちに伝えたい」と北野嘉信代表取締役は力を込める。

 かこさんから直接「川崎のことだったらお手伝いする」との話があり、北野書店が主催する川崎市学校図書展示会の同時イベントとして開かれる同展。訃報に接した北野さんは「当初亡くなったことが実感できなかったが、日に日に心に穴が開いている」と語る。

 北野さんは10年ほど前、かこさんとの共著で絵本を制作した東京理科大前学長・藤嶋昭夫妻を通じて交流を深めた。「包み込まれるような、全てを受け入れていただける」かこさんの優しさに触れ、「何かできることはないか」と思案。多くの人に地元ゆかりの絵本作家であることを紹介しようと、鹿島田駅前の書店でかこさん作品のフェアを開催してきた。

「川崎の子どもたちから学んだ」

 『からすのパンやさん』や『だるまちゃん――』シリーズをはじめ600以上の作品を残したかこさんは、東大工学部を卒業後、幸区にあった昭和電工の研究所に勤務。1950年代後半から70年まで近くの東古市場や市内に在住した。

 戦後間もない頃の古市場地域は、バラック平屋が立ち並び、厳しい生活を送る人が大勢いたという。かこさんは休日になると、セツルメント(生活向上のための社会事業)活動に尽力。紙芝居や幻灯作品を制作し、子どもたちに読み聞かせを行っていた。創作活動の原点で「川崎の子どもたちから学んだ」と、かこさんは語っていたという。

■川崎らしい作品などを展示

 フェアでは現在流通するかこさんの絵本600冊を展示するほか、川崎を描いた複製画や川崎在住時代の写真を並べる。

 2014年に古市場地域などを散策した際の映像も公開する。北野さんは「かこ先生は平和や多様性などのメッセージを絵本に込めていた。創作の原点を知り、より身近に感じていただければ」と語る。展示会は入場無料。午後1時から7時、最終日は午後5時まで。詳細は同書店HP(http://kitanobook.co.jp)へ。

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