神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
麻生区版 公開:2018年6月15日 エリアトップへ

市立中学校 部活動「週休2日」に 市教委が方針、今夏運用へ

教育

公開:2018年6月15日

  • X
  • LINE
  • hatena

 市立中学校で部活動の休養日を週2日以上確保しようと、川崎市教育委員会は先月30日、新たな方針を策定。教職員の長時間労働を見直す施策の一つとして、夏休み中の8月ごろから運用開始を目指す。

 今回の「部活動に関わる方針」は、生徒の健全な成長に加え、教職員の仕事と私生活の調和を実現することが狙い。平日と土日で各1日以上、週2日以上の休養日を設定することや、大会出場等で週末の活動が続く時は休養日を振替えることなど、活動時間や休養日の基準などを示している。

 対象は市立中学校の部活動で、市立の高校や特別支援学校については原則適用としている。

賛否分かれる

 市立小、中、特別支援学校の教職員を対象に市教委が昨年度実施した「勤務実態調査」によると、中学校教職員(回答数1417人)で休日出勤が1カ月に3日以上ある人の割合は75・5%。さらに、同教職員の8割以上が休日の業務に「部活動・クラブ活動」と回答する。

 ある学校関係者は「競技未経験の顧問を任され、一生懸命になる先生ほど私生活も返上する状態。本当に大変そう」と漏らす。生徒や保護者からは「勉強とのバランスを考えると週休2日ほどが妥当」という声もある。

 一方で、市立中学の吹奏楽部に所属する女子生徒は「楽器は毎日吹かないと上達しないので週2日休みは困る」といった反対意見も。県内で好成績を残す運動部所属生徒の保護者は「先生の長時間勤務は問題」としながら「納得して練習する先生や生徒もいるのでは。一律に当てはめることが気になる」と疑問視する。

 部活動のあり方については、全国的に見直しが進められている。国や県は「週2日以上の休養日」を盛り込んだ方針を今春策定。横浜市は今年度から部活動の休養日を週2日以上設けるよう各校に通知し、実施している。

 川崎市教委は今回の方針を踏まえた「部活動の活動方針」の年度ごとの策定を各学校長に求め、取り組み状況を確認していくとしている。

麻生区版のトップニュース最新6

災害時のトイレ、備えは

能登半島地震

災害時のトイレ、備えは

携帯用不備60% 市、啓発に力

3月29日

「もの忘れガイド」刷新

麻生区

「もの忘れガイド」刷新

増える認知症高齢者、支援

3月29日

「こども大学」で学び提供

小田急不動産×多摩大学

「こども大学」で学び提供

3月30日 体験会・講座 

3月22日

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

川崎市ホームページ

11年ぶり、全面刷新(リニューアル)

利便性、視認性を向上

3月22日

「電子商品券」を導入へ

4月から

「電子商品券」を導入へ

市、ふるさと納税の返礼品

3月15日

檜山公園の活用模索

川崎市

檜山公園の活用模索

実証実験2年目で手応え

3月15日

あっとほーむデスク

  • 3月29日0:00更新

  • 3月1日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook