川崎白百合ライオンズクラブの2018-19年度会長を務める 澁谷 要さん 青葉区在住 71歳
変わらぬ原点「誰かの力に」
○…地域奉仕団体に参加6年目で早くも大役が回ってきた。「まだまだ新米ですが、今までやってきた『We Serve』の気持ちを持ちつつ、身の丈に合った地域貢献に取り組んでいきたい。7月豪雨などへの災害復興支援はメンバーの皆さんに諮って行動に移したい」と意気込みを語る。
○…麻生区に隣接する青葉区鉄町で生まれ育った。「以前は都筑郡で一緒の仲間みたいな地域。都内の中高に通いましたので当時は自転車で毎日柿生駅と家を往復していました」。大学卒業後は小田急電鉄に勤め、土地開発などで沿線のまちづくりに関わってきた。麻生区のライオンズクラブに加入したのは「今までお世話になった場所での奉仕をしなければ」との思いからだ。
○…誰かの力になりたいという思いの原点は小学6年生時に遡る。1958年9月に横浜市内に大きな被害をもたらした「狩野川台風」で自宅の裏山が崩れ家族7人が生き埋めになった。弟とおばは帰らぬ人となったが「懸命に救助してくれた地元消防団や地域の方の姿が目に焼き付いています。その時から地域のために何かしたいという気持ちを強く持ちました」。会社に勤めながら始めた町内会長職は今年3月まで継続するなど、思いが変わることはない。今は少し時間に余裕が生まれ、経験もないまま始めた畑仕事と元気な2人の孫の相手を楽しんでいる。
○…青少年の育成や献血、盲導犬育成など、クラブが続ける活動を変えることはないという。「継続して取り組むことが大事で、何か大きなことを1回やって終わり、なんてのは自己満足だよ」。「小さな力が集まれば大きな力になり、地域でやればそれが絆になっていく」。クラブでもその思いを重ねながら、1年間の舵取りを行っていく。
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