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麻生区版 公開:2018年8月3日 エリアトップへ

市民団体平和を願う会 「被爆者の使命として語る」 やまゆりで講演と朗読

社会

公開:2018年8月3日

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「元気なうちは続けていきたい」と話す森政さん(右)と「役作りのために髭をのばしている」と話す萩坂さん
「元気なうちは続けていきたい」と話す森政さん(右)と「役作りのために髭をのばしている」と話す萩坂さん

 広島の原爆投下に関する講演会と朗読劇が、8月4日(土)、5日(日)に麻生市民交流館やまゆりで開催される。講演する被爆者の森政忠雄さん=区内在住=(84)は「今、語るしかない」と思いを込める。

 「平和を願い実現するための集い2018」と題した催しで、市民団体「平和を願う会」が主催。一昨年、同館で森政さんの講演を聞いた萩坂心一さん=多摩区在住=(60)が内容に感銘を受け「森政さんを応援したい」と思ったことがきっかけだ。萩坂さんが森政さんに声をかけて同会を立ち上げ、地域住民に平和への思いを伝えようと昨年から催しを始めた。

 森政さんは11歳の時に広島で被爆。現在は川崎市在住の被爆者の集い「川崎市折鶴の会」で会長を務めるほか、市内中学校でも語り部として活動する。当日の講演では自身の体験に加え映像や写真を用いて「多面的に歴史を検証する」ことに重点を置く。森政さんは「悲しい辛いことだけでなく、日本がしたことも知って学んでほしい」と話す。70歳を過ぎて活動を始めるまで、被爆経験を語ることで辛い過去を思い出したくなかったという。しかし「被爆者も高齢化し活動する人が減っている。被爆者の使命として話したい。今しかない」と思いを述べる。

 一方、萩坂さんは福山啓子作「あの夏の絵」の朗読劇に出演。広島の高校で、美術部の生徒が被爆者の体験を絵で再現していくという物語だ。萩坂さんが演じるのは被爆者の高齢男性。「森政さんと重なるところがあってプレッシャーに感じている」と心境を語りつつ、「原爆は過去の問題ではなく今の問題でもある。若い人や地域の人に来てほしい」と話している。

 講演会は両日午後2時から。その後朗読劇を上演。参加費は大人1000円、子ども・学生は無料。定員は先着40人、直接会場へ。(問)萩坂さん【電話】044・935・0313

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