川崎市は、ヒップホップやスケートボードなどの「ストリートカルチャー」、「エクストリームスポーツ」といった若者文化を生かしたまちづくりを進める。8月23日には基本方針の素案(たたき台)を示し、市民意見を受け付けている。
市によると、愛好者人口は定かでないとしつつも、ストリートカルチャーやエクストリームスポーツは市内で盛んに行われているという。高津区の武蔵溝ノ口駅前では世界トップクラスのダンサーが日々練習を重ね、地方や海外から見学に訪れる若者も多く、新たなコミュニティーが形成され「聖地化」した事例も生まれている。
麻生区でも先月、21ホール(万福寺)でストリートダンスを通じて障害者と健常者が交流するイベントが行われ、多くの参加者で賑わうなど幅広い支持を得ている。
また2020年の東京五輪には、スケートボードが競技種目として追加され、自転車競技「BMX」が正式種目として採用。こうした追い風を背景に、市は「若者による文化が盛んな都市」という特徴を生かすまちづくりを進める。市では「若者文化に着目したまちづくりは市史上初の取り組み」と説明する。
公有地活用などで支援
素案では、川崎区にある大師河原公園スケートボードパークのような専用施設の整備を既存の公有地で検討。子どもや初心者からトップ選手まで楽しんだり練習に励むことができるとしている。競技大会開催の際には、後援や協力、費用負担なども行い、ネットワークやコミュニティーづくりの支援を行う。
パブリックコメントは9月26日まで受け付け。意見集約した上で、今年度中に基本計画を策定していく。素案は市ホームページ、各区役所や支所、市民館、図書館などで閲覧できる。意見はファクスやメールなどで受け付けている。問い合わせは同市【電話】044・200・2347へ。
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