桐光学園(区内栗木)から、男子バスケットボール部とサッカー部が12月に開幕する全国大会に神奈川県代表として出場する。両部ともに2年ぶりの出場で、初の全国大会優勝を目指す。
「堅守速攻」が持ち味
バスケ部は、第71回全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウィンターカップ)に5回目の出場を果たす。チームのスローガンは「堅守速攻」と「Challenger」という、代々受け継がれている言葉。鈴木悠斗主将(3年)が「常に戦う気持ちで、みんなで守り隙をついて素早く攻めるプレーを徹底して磨いている」と語るように、プレースタイルでもある。今年のチームの特徴は、神奈川県出身者で構成している点と、身長190cm以上の選手にも走力がある点。フィジカル強化に力を入れ「留学生がいない分、ディフェンス力を鍛え運動量では負けない練習をしてきた」と鈴木主将。
今年は春の関東大会で準優勝、夏のインターハイではベスト8の成績を残した。一方で、高橋正幸監督は「調子に波があり、今はピークよりはまだまだ下。メリハリをつけて大会本番までに春の関東大会くらいにレベルを引き上げてほしい」と期待を込める。
全国大会まで気持ちをどう作っていくかが鍵だ。大会までの練習では、本番を想定して一人ひとりが声出しでムードを高める。週末は他校と練習試合を重ね、見つかった課題は平日の練習で徹底的に修正する。最高成績は2012年度大会のベスト8。鈴木主将は「1つ1つの試合に勝ち、まずはベスト4をクリアすること。最終的には優勝したい」と謙虚ながら強い気持ちで意気込みを語る。
初戦は25日に、報徳学園(兵庫)と県立福島南(福島)の勝者と、武蔵野の森総合スポーツプラザで対戦する。
「一戦必勝」で全国制覇へ
全国高校サッカー選手権に出場するサッカー部。出場回数は神奈川県勢最多11回目だ。今年掲げた目標は「一戦必勝」。守備をベースに、U-16日本代表の試合でも活躍するエースの西川潤選手(2年)をはじめ、全員がハードワークをするスタイルで各試合を戦ってきた。
夏のインターハイでチームはあと一歩で全国制覇を逃し、その後もなかなか気持ちが切り替えられなかったという。そのため選手権の県予選では「挑戦者」という意識を強く持ち謙虚に1試合1試合に集中して臨んだ。決勝ではインターハイ県予選で敗れた三浦学苑と対戦。西川選手や敷野智大選手(3年)らが3得点あげ、全国出場を決めた。
大舞台に向けての課題は技術や体力、チーム力といった全ての面でのレベルアップと、勝ちたい心を強く持つこと。日々、全員が全力で練習に取り組むことを意識している。望月駿介主将(3年)は「桐光学園としても神奈川県代表としても成し遂げていない全国制覇できるよう、一戦必勝で頑張りたい」と語る。敷野選手は「献身的な守備でチームに貢献し、得点など決定的な仕事をしてチームを優勝に導きたい」と意気込む。鈴木勝大監督は「激戦の神奈川を勝ち抜き、戦い抜いた者という思いを背負って戦いたい」と話している。
初戦は31日に、大津(熊本)とニッパツ三ツ沢競技場で対戦する。
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