5月18日と19日に麻生水処理センターで行われた「ベジ&フォークマーケット」。食品添加物などを使わない自然志向の暮らしを提案する場として2010年に始まったイベントを主催するのが戸田耕一郎さん(43)。現在、戸田さんは麻生から島根県に移住し、イベント開催時は片道約900Kmを車で移動し、運営を続けている。
会社員時代、夫婦で関心があったオーガニックな食文化を発信しようとイベントをスタート。「新百合に引っ越してきてすぐだったので場所も仲間もノウハウもゼロから始めました」と戸田さん。
その後、ビデオカメラマン、デザイナーとして独立したことなどを契機に13年、居を移したが催しを止めるつもりはなかった。初回の25店舗から今では2日間で130店以上が参加するまで拡大したが「やれるところまでは自分たちで」と、今も出店者との連絡や調整などは夫妻で行っている。
島根からの移動も「自分が楽しんでいるから大変とか思ったことはない。好きな子に会いに行く時って距離とか関係ないでしょ。それと同じです」と笑顔を見せる。
来年で10年、20回を迎える同イベント。「これまでは達成感を得たくて続けていましたが、今は来場者や出店者に喜んでもらい、そんな様子を見るのもモチベーションになった」と戸田さん。ここ数年、近隣でも多様な催事が行われているが「地域の活性には良いこと」としながら、ベジ&フォークにも“新たな何かを”と考える機会も増えたという。「このイベントは駅から近いわけでも派手でもない。何かを感じて来てくれる人に向けてのささやかな催しとしてまずは20回目まで頑張ろうと思っています」。
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