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「休み明け、悩める子に手を」 自死遺族団体 18日シンポ

教育

掲載号:2019年8月16日号

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主催団体の理事、篠原真紀さん
主催団体の理事、篠原真紀さん

 学校のいじめ問題で息子を亡くした遺族が、子どもの自殺が多い夏休み明けの異変に備えるシンポジウムを8月18日に開催する。主催者は「子どもの苦しみをどうすればいいか、大人も考えて」と呼びかける。

 主催する一般社団法人「ここから未来」は、いじめや学校事故の研究を行い、情報を発信する。理事の篠原真紀さん=細山在住=は、9年前に中学3年生だった次男の真矢(まさや)さんを自死で亡くした。原因はいじめだった。

 多摩区の市立中学校に通っていた真矢さんは、野球部に所属し、明るく友人も多かった。友人をかばったことで真矢さんがいじめを受けていたと両親が知ったのは、彼が亡くなった後だった。「今思えば、真矢の言葉や行動から小さなヒントはたくさん出ていた」と振り返る篠原さん。「一生、自責の念は抱えていく」

 「人の役に立つ仕事をしたい」と語っていた真矢さんの思いを汲み、篠原さんは夫らと共に同団体を2年前に設立。苦しむ子どもを救いたいと、全国の児童生徒や教員、保護者の前で、真矢さんのことを伝え続ける。

「大人も一緒に」

 内閣府は2015年に、18歳以下の自殺は夏休み明けの9月1日が最も多いと発表。篠原さんは「長い休みの間、辛い思いから離れただけ、学校でいじめが収束していないとわかると、子どもが絶望してしまう」と分析する。

 同団体のシンポジウムは市内で初開催。教員、弁護士、教育評論家の立場からいじめ被害や子どもの命の守り方を伝える。「保護者と学校の先生にも聞いてほしい」と話す篠原さん。「子どもは学校で辛い思いをしなくていい。子どもを救う方法を大人も一緒に考えて」。会場はミューザ川崎シンフォニーホール(JR川崎駅徒歩3分)研修室1で、午後1時から。資料代1千円、先着90人。申込みや問合せはメール(【メール】coco-info@cocomirai.org)。

 市の調査によると、17年度の市立小中学校のいじめ認知件数は2176件。市教育委員会は24時間子供SOS電話相談(【電話】044・522・3293)を設置し、児童生徒には相談窓口が書かれたカードを配布している。

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