麻生市民交流館やまゆりを運営する「あさお市民活動サポートセンター」が地域交流を図っている店舗や施設、行事を「まちのひろば」として集約しようと募集を行っている。市民活動や愛好者集いの場を洗い出し、新たな拠点として共有、発信することが目的だ。
川崎市は今年3月に「これからのコミュニティ施策の基本的な考え方」を策定。これまで行われてきた区民会議やまちづくり推進組織に代わる市民創発の仕組み作りを進めている。各区では将来的な地域交流の在り方も検討しており、同センターによる「まちのひろば」募集は、麻生区による取り組みの一つだ。
時代の変化の合わせ
区の委託を受けるかたちで同センターが実施している今回の企画。10月から始めた募集には、1カ月で約20の店舗や施設から応募があった。同センターの植木昌昭理事長は「地域住民が交流を持つ場はこれまで公共機関が担ってきたが、今は店舗やインターネットもその役割を果たしている。市が考える新たなコミュニティ施策のベースになるのが『まちのひろば』。多角化するコミュニティ拠点を明確にすることが募集の目的」と話す。同センターは来年3月までに第1弾として100カ所の応募を目指し、集まった「まちのひろば」の冊子化や交流企画を検討している。
今年5月に開店した百合ヶ丘のカフェ「轍 WADACHI」は今回の募集に応じた店舗の一つ。店内ライブやレコード愛好者に鑑賞会の場を提供してきた店主の佐々木義典さん(65)は「地域にはいろいろな趣味やキャリアの住人がいて、何かやりたいがどこに行ったら良いか分からないままの人も多い。地域の多様な拠点を紹介していくことで能動的でない人にもきっかけが提供できるのでは」と話している。
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