12月9日開催の昭和音楽大学生による企画制作公演を立案した 徐(じょ) 南希(みなみ)さん 王禅寺東在住 23歳
「他とは違う」貫いて
○…12月9日に開催するコンサートで、オペラの「ズボン役」に焦点を当てた企画を立案した。声楽を学んでいた経験を基に考えた「自分が行きたい公演。女性が男性を演じる『ズボン役』の曲を集めたのは珍しい内容」と声が弾む。1年以上かけて仲間と内容の洗練、出演者交渉、チケット販売と活動。学生生活の集大成を「チラシやパンフレットにも愛情をかけた。スタッフも出演者もお客さんも幸せな気持ちで終えたい」と語る。
○…幼い頃から歌うことが好きな一方、中高時代は生徒会活動に加わりマネジメントに興味を抱いた。日本大学藝術学部で声楽を専攻。次第に興味は音楽とマネジメントを結び付けた「音楽ビジネス」に移り、4年次には米国へ留学。もっと勉強したいと、昨年昭和音大のアートマネジメントコースに編入した。
○…元々はおとなしい性格だったが、留学が自身にとって転機となった。教室には日本人も他国からの留学生も少なかったが「年上からも年下からもすごく刺激を受けて。環境に適応し、自分から力をつけていかなければならない」と学んだ。他とは違う、珍しいことをやりたくなる。流行の服もあまり選ばず、「『これだ』というのが自分の中にあって行動している」ときっぱり。芯の強さを持つ。
○…韓国人の父の勧めで始めたテコンドーは黒帯。麻生スポーツセンターに通っていたという地元っ子だ。新百合ヶ丘駅周辺のにぎやかさとは対照に、少し離れると静かな自然がある風景に心が落ち着く。卒業後はクラシックコンサートの制作に携わる。将来は「海外での仕事や、日本のアーティストを海外に売り込むこともしていきたい」。今回のコンサートは始まりの一歩。夢への扉は開いたばかりだ。
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